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ピースクラフツSAGAについて

ピースクラフツSAGAについて

ピースクラフツSAGAは佐賀の伝統工芸を支援しています

ピースクラフツSAGAとは、国際協力分野で20年以上の歴史を持つ認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)が、日本国内の地域活性化を目的に立ち上げた事業のひとつです。
佐賀県には、よく知られる伊万里焼・有田焼や唐津焼だけでなく、肥前びーどろや名尾手漉和紙など、豊かな自然と長い歴史に育まれた伝統工芸が数多くあります。そしてその工芸品を未来へとつなぐ、つくり手がいます。生活様式の変化に伴い、伝統工芸品の生産量や売り上げは激減。しかし、新たな挑戦から生まれる工芸品は決して古臭いものではありません。 つくり手とつかい手をつないでいく。それが私たちの使命です。

ピースクラフツSAGAの名前の由来

19世紀末のイギリスでは、産業革命により大量生産の安価な商品が大量消費されるようになりました。そのなかで詩人・デザイナーであったウィリアム・モリスは、質の高い手仕事の良さに芸術性を見出し、生活に取り入れることを提唱しました。このアーツアンドクラフツ運動はその後、世界的に広がり、モダンデザインにも影響を与えました。私たちの伝統工芸支援活動でも、つくり手とつかい手をつなぎ、上質な佐賀の伝統工芸品を生活に取り入れることによって豊かでサスティナブルな社会を目指したいと思っています。

ピースクラフツSAGAの活動

ピースクラフツSAGAは、現在まで受け継がれてきた佐賀の伝統工芸を絶やさぬよう、苦しい状況でも新しいチャレンジに取り組む事業者を支援しています。世界に誇る佐賀の伝統工芸を今後も続く産業とするためには、売上を伸ばすことが最も大事だと考えています。そのために私たちは次のような活動を行っています。 

①ふるさと納税

ピースクラフツSAGAの活動の最も大きな原資は、ふるさと納税によるご寄付です。返礼品は有田焼、唐津焼から家具、竹細工まですべて佐賀の伝統工芸品。佐賀県内の100近い伝統工芸事業者とセレクトした逸品ばかりです。皆さまからのご寄付は、伝統工芸事業者の売上増に直結しています。 

②助成事業

2020年から佐賀の伝統工芸事業者への助成事業を開始しました。公益財団法人佐賀未来創造基金との共同事業として実施し、毎年5~10事業者へ助成を行っています。事業者の要望を受け止め、ともに考える伴走型支援です。窯の補修や商品開発などに活用されています。 

③商品開発

仏パリでの国際工芸フェア「レベラション2017」出展から私たちの商品開発プロジェクトは開始しました。翌年2018年からは「ピースクラフツSAGA EDITION」として毎年実施。世界の第一線で活躍するデザイナー・アーティストと佐賀の伝統工芸事業者が、現代の暮らしにあわせた商品づくりを行っています。 

④ウェブサイト、SNSなどの情報発信と生活者のニーズ調査

ウェブサイトではつくり手や工房・ショールームなどの情報を随時更新。Facebook、Instagramでは支援活動や最新事業者情報を取り上げています。生活者(つかい手)のニーズ調査では、商品の反響や調査の結果を事業者へもフィードバック。つくり手とつかい手をつなぐ活動を行っています。 

⑤新規販路開拓と国内外展示会・見本市への出展

佐賀の伝統工芸の販路開拓・認知度向上のために、海外での国際工芸フェアや国内のポップアップショップなど、国内外での展示会等へ出展しています。海外の展示会では、伝統工芸事業者も現地に出向きます。ものづくりやデザインの最先端に接する機会をつくることも支援活動のひとつです。 

運営団体ピースウィンズ・ジャパンについて

認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、1996年に海外支援活動のなかで設立されたNGOです。災害・紛争・貧困などの危機に対し、これまで30以上の国・地域で活動してきました。近年はヘリコプターを使った災害支援プロジェクト空飛ぶ捜索医療団「ARROWS」、犬の殺処分ゼロをめざす「ピースワンコ」など、国内外の社会問題の解決にも力を入れています。

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
本部:〒720-1622 広島県神石郡神石高原町近田1161-2

ピースクラフツSAGAオンラインショップについて

ピースクラフツSAGAオンラインショップは、上質な佐賀の伝統工芸品を広く皆様にお買い求めいただけるように立ち上げました。売り上げは伝統工芸事業者の収益になるだけでなく、伝統工芸支援活動にも活用されます。このサイトがつくり手とつかい手のプラットフォームになることを目指して運営しています。

認定NPOが運営する社会貢献型オンラインショップ

このオンラインショップには3つの特徴があります。

①収益はすべて支援活動に活用

一般的なオンラインショップとは違い、収益はすべて伝統工芸支援活動に活用する社会貢献型オンラインショップです。商品開発事業や助成事業など、PWJが行う佐賀の伝統工芸支援活動資金として活用します。皆様のお買い物が佐賀の伝統工芸事業者の支援につながっています。 

②佐賀の伝統工芸品に特化

取り扱い商品は、すべて佐賀の伝統工芸品です。有田焼・唐津焼などの焼き物だけでなく、佐賀錦や諸富家具、西川登竹細工など多種多様な佐賀の伝統工芸品に特化したセレクトショップです。また、「暮らしへの取り入れやすさ」を重視し、比較的購入しやすい価格帯である税込2万円以下の品をセレクトしています。 

製作の様子(佐賀錦振興協議会)

製作の様子(佐賀錦振興協議会)

③事業者負担が少ない

オンラインショップのお客様対応をはじめ、商品写真の撮影や商品説明原稿の作成などはすべてPWJが行っています。事業者の業務としては、注文が入った工芸品を送っていただくのみです。作品製作に集中していただけるよう、全力でサポートをしています。 

商品写真撮影

商品写真撮影

ピースクラフツSAGAオンラインショップ オープンの背景

伝統工芸を取り巻く環境は年々深刻な状況になっています。2020年以降は新型コロナウィルス拡大が売上減に拍車をかけ、事業者を大いに苦しめています。そこで、伝統工芸事業者の新たな販路開拓、認知度向上のために、オンラインショップをオープンしました。ショップ運営の目的は主に3つです。

①売上のサポート

佐賀県の代表的な伝統工芸である有田焼は、ピーク時のバブル期を境に年々売上が減少しています。有田焼に限らず、新型コロナウイルスの影響が伝統工芸市場の売上減少に拍車をかけています。売上の減少に苦しんでいる事業者の販路拡大、売上のサポート、認知拡大を行うべく、当ショップの運営を行っています。 

商品開発の打ち合わせ(唐津焼 鏡山窯)

商品開発の打ち合わせ(唐津焼 鏡山窯)

②オンラインショッピング需要への対応

年々オンラインショッピングへの需要は高まっています。しかし、伝統工芸事業者の多くは、オンラインショップを運営する時間的・人的余裕がない、あるいはデジタル化が進んでいないというのが現状です。こうしたデジタル化に対応しきれていない事業者でも簡単にオンライン販売ができるように、仕組みを整えています。 

③支援活動の幅を広げる

課題解決のサポートを行うとともに、オンラインショップ事業により得た収益を伝統工芸事業者へのさらなる支援に充てたいとわたしたちは考えています。事業者の売上に貢献するだけではなく、売上を私たちの活動である助成事業や商品開発、国内外の展示会出展等の拡充につなげていきます。 

製作の様子(唐津焼 三藤るい)

製作の様子(唐津焼 三藤るい)

佐賀県伝統工芸を取り巻く環境と今後の夢

佐賀には歴史を積み重ねてきた数多くの伝統工芸品があります。しかし、国内の他の伝統工芸と同じように、ライフスタイルの変化や安価な代替品の流入、流通構造の変化による市場や販路の減少などにより、つくり手の数も売り上げも以前に比べると大きく減少し、深刻な状況を迎えています。

ピーク時の1/6まで出荷額が減少

佐賀県の代表的な伝統工芸である有田焼は、バブル景気以降売り上げが減り始め、1990年の最盛期と比べ現在の出荷額は1/6以下となっています。型づくり、生地づくり、焼成、絵付けなど多くの工程が独立した分業体制になっている有田では廃業する事業者もあり、後継者不足も深刻な問題となっています。

しかし、2016年の有田焼創業400年を契機に、新しいプロジェクトが立ち上がる、新素材の開発が活発になるなど、次代を見据えた取り組みも進んでいます。この動きは有田焼を誇りとする事業者の皆さんの思いと研鑽が生み出しているものです。

つくり手とつかい手をつなぐ

私たちのショップも将来は海外販売も行うオンラインショップにし、世界中の人に佐賀の上質な伝統工芸品、個性豊かな事業者の魅力を伝えていきたいと考えています。佐賀のつくり手と世界中のつかい手をつなげていくことが私たちの夢です。

商品セレクト(諸富家具 ミマツ工芸)

商品セレクト(諸富家具 ミマツ工芸)